カリフォルニアバークレーにあるオーガニックレストランChez Panisse 創始者のAlice Waters @alicelouisewaters さんの神山訪問に合わせ、the Blind Donkey (東京清澄白河)を運営するRichSoil & Co.とフードハブ・プロジェクト(徳島神山)がお世話になっている各地の農家さんらを神山にお呼びし開催した、第1回Farmer’s Meeting。今回は夜のディナーの様子をお届けします。
発起人リッチソイル・向井知のレポート 後編です!(ぜひ昨日の投稿からご覧ください)
アリスさんを囲んでの食事会では、農家さん・料理人・食育に関わる方・神山の人たちが集い、神山の料理人や町のお母さん、ブラインドドンキーやかま屋メンバーが作る食事を楽しみました。食材は神山の素材をはじめ、この日集った農家さんたちが送ってくださったお野菜が中心です。
アリスさんが生み出したChez Panisse @chezpanisse という一つのレストランの大きな流れの中で巡り合った、eatripを主催される野村友里 @eatripjournal さん、元Chez Panisse料理長で神山在住のジェローム @jeromewaag 、そしてフードハブの真鍋 @nomadic_kitchen 。アリスさんを囲んだトークセッションはとても熱いものでした。
野村友里さんもジェロームも、その流れからそれぞれの物語を紡ぎ、多くの人に影響を与えてこられました。そして神山という場所もまた、彼らの思いを継ぎ、農業を中心に置いて、たくさんの人たちの手によって育まれている場所だと感じられたお話でした。
トークの中でアリスさんが何度も語っていた言葉
”Farmers First”
私たちに代わり、自然と向き合い、土地を守り、旬の健やかな食材を届けてくださる農家さん、そして生産者の方々。料理人は、食材を育ててくださる生産者の方がいなければ、料理を作ることができません。本物の食べ物を届けてくださる生産者さんがいるから、私たちは多くの方々に食を届けることができます。
そして、農業はとても美しい仕事であり、農家さん、生産者さんはみんなに応援されなければいけない存在であるということ。
この夜、私たちはこの”Farmers First”という言葉と共に、農家さん、漁師さん、畜産農家さんをはじめ、生産者の方々を、この場にいたみんなで祝福・乾杯しました。
アリスさんとの時間は、この日集った食と向き合い歩んできた人たちの、これまでの道のりへの労いと、これから続いていく未来への勇気とイメージを与えてくれるものでした。
会の最後にフードハブの白桃薫 @kaorushiramomo が話したこと。「今日は播種日です。」
そう、この日が始まりです。この日撒かれた小さな種は、長い時間をかけてこれから育っていくはずです。この種が次につながるように、それぞれの場所で、また日々を続けていきましょう…!
会の都合上、この場にお誘いできなかった方々、いらっしゃることが叶わなかった生産者の方々にも改めて、自然と向き合い、私たちの健やかな食を支えてくださる日々のお仕事に感謝いたします。私たちはみなさんとともに、これからも食と向き合っていきたいと思います。
最後に、この会を一緒に作り上げてくださった関係者のみなさん、神山のみなさん、そして海を超えてこの場にやってきてくれた、アリス・ウォータースさんに大きな感謝を。
Farmer’s Meetingは続きます。次回、また日本のどこかで農家のみなさんに会えることを楽しみにしています。